美容外科というのは、私たちにとってとても大切な場所です。しかし、美容外科は一体どんなことを具体的にやってくれるのか、ということをいまひとつ把握していない人もいるかもしれません。特に日本の場合では似たような名前のところが多いために混同してしまう人も多いとのこと。そこで具体的に美容外科というのはどういうところなのか、どのように決められているのかということを考えてみたいと思います。
美容外科というのは、しばしば美容整形という言い方をすることがあります。そのために整形外科や形成外科と混同されることが多いようです。ですから、その三つの診療科をきちんと区別しておく必要があるのです。その３つにはきちんとそれぞれ別々の機能があります。定義も異なっているので、それをきちんと把握する必要があるでしょう。そうすれば皆さんも混同してしまうことはなくなるわけです。
美容外科はまた別に説明するとして、まず整形外科について考えましょう。整形外科というのは、骨や関節を扱う分野です。もう少し具体的に言うと、骨折、あるいは関節炎や骨肉腫といった、骨や関節などの分野を対象とする臨床医学の分野を整形外科というわけです。ですから、これは明らかに美容外科とはまったく違った役割を持っているということがお分かりいただけるのではないかと思います。
美容外科と形成外科については混同されがちな理由があるので、そのことについて考えてみましょう。なぜ混同されるかというと、扱う部位が同じだからです。形成外科の場合には、骨と関節というように、扱う部位が少し異なっているので、それほど混同されるということはないようです。しかし、美容外科と形成外科の場合には、扱う部分がかぶっているために、混同されがちなわけです。
美容外科と形成外科の大きな違いは、機能的な面での違いです。つまり形成外科の場合は何か機能的な面で不具合が出てきた場合に行われる処置のことなのです。大きな怪我をしたり、何か機能的に不都合が出てきた時に、そういった形成外科の手術が行われます。しかし、美容外科の場合には、そういった機能とはまったく別の外見的な部分だけで判断されます。そこが両者の大きな違いと言えるでしょう。